「どうしても暗記が苦手」 という受験生は本当にたくさんいます。
今日のタイトルにもあるように、
「暗記」するときに一番大切なことは、五感をフル活用することです。
これまで接してきた受験生へのインタビューから、以下のタイプに分かれるようです。
いずれにしても、覚えたい単語帳なり教科書なり、ただ本を開いて目で追いかけて読むだけでは
なさそうですよ。
【手で書いて覚えるタイプ】
大事なポイントを暗記専用のノートに書き出す。
単語なら「日本語、英語のつづり両方」を、他の教科でも「覚えたいポイント」を何度も何度も
繰り返しノートに書き続けて覚えるタイプです。
暗記専用のノート、といっても決して綺麗にポイントをまとめた美しいノートではありません。
「美しく内容をまとめる」というのは一見、頭の中が整理されて「よく理解した感じ」はあるかもしれません。
でもそのあと、しっかりと手を動かして、繰り返しノートに書き付ける暗記の作業は必ず必要になります。
英単語の場合などは、「英語のつづりとその意味」を繰り返し書き続けた、
「手」が覚えている感覚(頭ではなく)、、、 だそうです。
【声に出して覚えるタイプ】
英単語なら、「英語の発音」「日本語の意味」を繰り返し繰り返し声に出して覚える、
というタイプです。(1語につき、のべ何十回、何百回にものぼるそうです)
社会や理科なども、教科書を繰り返し繰り返し音読することでしっかり暗記できる、、、といいます。
私も「声に出す」派でした。
声を出すと、口を動かします。
また、声を出すと、その声を自分の耳が聞いています。
目は、文字を追いかけています。
まさに五感をフル活用、、ですね。
なかなか声を出すのが恥ずかしい、あるいは気が引ける、
という受験生が多いのもよく知っていますが、ここはひとつがんばってみましょう!
家族には、
「暗記するには声を出すのがいいらしいから、ブツブツ聞こえてきても気にしないでね」
と前もって理解してもらえば、きっとやりやすいでしょう。
効果は絶大です。
【手で書いて覚えるタイプ】のところでも書いたように、
繰り返し声を出すことで、「口が覚えている」感覚がたしかにあります。
たとえると、
法事のときなどにお坊さんが、お経の本を見ないでも延々とお経を唱え続けている、
そんな感じでしょうか。
あれはすごいですよね。
たぶん、頭でいちいち次のフレーズ(?)を思い出しているヒマはないでしょうから、
口をついて出てくる、口が覚えている、、といった感じなのでしょうね。
暗記が得意な2つのタイプをご紹介しましたが、
なかには、
「手を動かしながら、同時に声を出して」という人もいるようです。
いずれにしても、
手(書く)、口(声を出す)、耳(聞く)、目(文字を見る)、
この4つをうまくミックスさせることで、暗記がはかどるのは間違いありません。
正直、「めんどくさいなー」と感じた人もいるのではないでしょうか? それもかなりたくさん(笑)。
ある意味で、
暗記というのは部活の練習や習い事(ピアノでも習字でもなんでも)と似たところがあります。
「最初は身につかなかったもの」が、毎日繰り返し練習することによってだんだん定着していく感覚ですね。
きっと皆さんのなかにも、新しいことが身についた時の喜びを知っている人も多いでしょう。
今までやったことがないという人も、「えい!」と重い腰を上げてトライしてみてください。
最初はちょっとずつでもかまいません。
ひとつのことを繰り返し、五感をフル活用してのトレーニング。
これはやり遂げたあとの爽快感があります。本当に気持ちのいいものです。
ただ、暗記学習自体、すぐに結果が出ない側面があるので、
多くの人が「いい結果が出るまで根気が続かない」のを毎年残念に思ってみています。
でも、苦労したぶん必ずあとでいい結果が現れますよ!
大きな喜びとともに。
受験が近づくと、すぐに「問題を解くこと」ばかりを望む受験生が多いですし、その気持ちも分かります。
でも、、、
一見遠回りに見えても地道な勉強を続けること、
これこそが大きな成果に結びつき、苦労した喜びもひとしおに感じられるものなのだと思います。
そして結局は、志望校合格への最短距離でもあるのです。
とここまで偉そうに書いてはいますが、
なんだか人生そのものにも当てはまることのようにも思いますね。
やはり、地道な努力、根気が大切ですね。
(最後は自分に言い聞かせるような気持ちです^^)
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