前回の記事では、
少々面倒でも入試までの勉強計画を綿密に立てることが、
成績の面でも精神的な面でも、結局は大きな効果を発揮する、というお話をしました。
さて、今日は「受験日前日の理想の自分」を描くうえで、
最も大切なポイントである、教材選びについてお話します。
1.まず、入試前日までに「これだけは完璧に仕上げるぞ」という教材・勉強する範囲を決めます。
「集中的、そして完璧に仕上げたい教材」 を各教科、選んでおくのですが、
これこそが受験生時代を、
「ストレスなく」 「ちゃんと成績を上げて」 乗りきる最大のポイントだと思います。
とにかく教材選びは慎重に、そしてじっくりやってください。
ひとつの教科で何冊もこなすのは実際難しいと思いますので、なるべくなら1冊、
学校や塾で使っている教材やプリントなどをあわせても、なるべく絞り込んでください。
(ここが難しいところなのですが)
絞り込みすぎず、多すぎず、「適度な量」と「適切な範囲」を厳選してください。
教材選びについては、各教科とも学校の先生・塾の先生に相談してみるのがいいと思います。
先生方は「受験の大先輩」ですので、「俺はこの1冊で世界史をマスターした!」「数Ⅰならこれだよ」
といったお奨めの教材がきっとあるはずです。喜んで相談に乗ってくださると思いますよ。
また、ただお奨めの教材を聞くだけでなく、そのメリット・デメリットなど出来るだけ詳しく聞いて、
その使い方もリサーチしておきたいですね。
インターネットの活用もいいと思います。
アマゾンドットコムの書評(レビュー)を見たり、「教えてgoo」や「Yahoo知恵袋」のような
質問投稿サイトで聞いてみたり。
そして、英語のアドバイスはもちろん、、、お任せください(笑)。
2.センター・私大・国公立二次(自分の志望校)の過去問にひととおり目を通す。
英語だけをとってみても、
マークシート形式なのか、記述なのか、混合型なのか、英作文はあるのか、リスニングはあるのか、
などさまざまなチェックポイントがあります。
ただ、私大専願に絞り込んでいる人以外はおおむね、センター試験の高得点を目指す勉強メニューを
組むことになるでしょう。
3. 配点ウエイトをチェックする。
国公立受験の方は、必ず 「センター試験 : 二次試験」 の各科目の配点ウエイトを
チェックしておいてください。各大学の赤本や、各大学のホームページの入試要項などで、
しっかり見ておきましょう。
大学によっては、 「センター1 : 二次試験5」 といった極端なウエイト配分になっている
ところもあります。(難関大学にみられます)
こんな場合は、たとえ今の時期であっても、センター試験の準備ばかりしていては、
勉強の方向性が正しいとはいえないですよね。
ここまでお話してきた教材選びについては、
私自身、受験する教科すべての教材を選ぶのに1週間ちかくかけました。
しかし、あとで振り返ってみてやはり、それで大正解だったと思います。
ゴールを明確に設定しないと、いつまでもポイントのずれた勉強を続けることになりますし、
「ほんとにこの教材やってていい結果が出るのかな」といった「疑い」や「不安」が自分の気持ちの
中に生じてきます。
また、受験が近づいてきてよくありがちなのが、
「あれもこれもやらなきゃいけないけど、どれから手をつけたらいいか分からない」
「しょうがないから、とりあえず目の前にある教材に手をつけてみる」
といった状況、そして精神状態です。
このような場当たり的な勉強にならないためにも、じっくり計画・戦略を練ってください。
ひたすら 「ゴールまでの目標設定」 を明確にしたあと、計画に沿った勉強をスタートさせるほうが
やはり、大切な時期になって「ここ一番!」での気持ちのブレが生じにくい。そう思います。
最後は、
「選んだ教材の理解度」 = 「試験当日に出せる100%の力」です。
それだけはしっかりと肝に銘じて、地に足の着いた勉強をスタートさせましょう。
次回は、これまでの話を踏まえて、勉強をスタートしてからのお話に移っていきます。
ではまた。
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