こんにちは。
今日は「大学受験の英語」 と 「トイックの英語」 を比較ながら話をしていきます。
受験勉強の英語、つまり大学入試で必要な英語力、というのは
正確な文法力、単語帳1冊分(約2000語程度)の語彙力、しっかりした読解力、
和訳する力、英作文(和文英訳、自由英作文)などなど、
主に英語の「読み」「書き」の分野で、高度な知識やスキルが要求されます。
「高度な」というのは、日常生活で実用的な・実際的なレベルかどうか、ということと照らし合わせた場合です。
なかには 「受験英語は実用的でない」 と揶揄される風潮もありますが、
本物の英語力=将来使える英語力(読む・書く力)をつけておけば、
レベルは高いことに越したことはありません。
「実用的な」 スキルです。
結局は 「聞く」 「話す」 能力の向上とのバランスが悪いことが問題なのかもしれませんね。
センター試験や他大学でリスニングテストも導入されてはいますが、
全般的な傾向としては、
英語の4技能「読む」 「書く」 「聞く」 「話す」 のうち、
やはり 「読む」 「書く」 のレベルが突出して高い、ともいえるでしょう。
さて一方、トイックです。
トイックで求められている英語力というのは、
ビジネスの分野で必要な 「聞く」 「読む」 力が必要となります。
「聞く=100問」 「読む=100問」 のテストですから、
かなり 「聞く」 スキルの比重が高いといえます。
高校生の皆さんにとって、
「ビジネス」 の内容、というのは確かに縁が薄いものだと思われるでしょう。
ビジネスの背景を知らなければ答えられない問題もあることは事実ですが、
内容そのものはとても実用的・実際の日常生活でも応用できるものが多いといえます。
特にリスニングの勉強などは、「日常の英会話」で使えそうなフレーズの宝庫です。
なにもビジネスの話ばかりではありません。
トイックのリスニングの勉強を通じて、英会話の上達に役立つのです。
トイックのリーディングは確かにビジネスの話題が(リスニングより)多いですが、
文法問題のレベルは大学受験の英語と比べると、
極めて簡単ですし、出題される範囲も限られています。
単語に関しては、少し注意が必要です。
トイックのリーディングで高校生の皆さんがしっかりしたスコアを取るためには、
大学受験の必須単語 プラスアルファ 500語程度必要になってきます。
大学受験が第一目標だとすると、
トイックの語彙(ビジネス単語)を覚えることは、プラスアルファの努力を要するもの、、、
と位置づけて勉強に取り組んでください。
ここまでざっと、
大学受験に必要とされる英語力、トイックで必要とされる英語力について見てきました。
次回は英検と大学受験に話の中心を移しましょう。
それではまた、次回に。
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